中身が見えない福袋はセンスが丸ごと好きな店で

そもそも福袋とは、中身が何かわからないけれども、入っている商品の合計金額よりは安い値段が設定されているもの、であったはずですが、近年では中身がしっかりとわかり、どれほど得になるのかの計算もできて、購入者は中身の判らないドキドキ感やワクワク感ではなくお得感を得るために購入しているような状況です。
勿論求めるものは人によって違いますから自分が納得するものを購入するので良いのですが、個人的には何が入っているか判らないことに楽しみがあると考えているので、購入するなら中身が見えないものと決めています。そして、その中身の見えない福袋を買う時には、センスや雰囲気が丸ごと好きな店で福袋予約で購入、ということが条件です。この店の店員さんが選んだ物であればどんなものであっても嬉しいだろうと思えることが大切なのです。そしてその対象が雑貨や食品でなくファッションであった場合、センスが好きだと思える店であるかそうでないかでは袋を開けたあとの満足感が大きく違うのです。
センス、店員さんや店の雰囲気が好きであるファッションショップの福袋であれば、普段は自分ではチョイスしないだろうカラーや柄、形状のものが出てきたときに、「あなたはこういうのもお似合いですよ」と店員さんがにっこりと笑ってアドバイスをしてくれていると考えることが出来るからです。例えば青や緑、黒が好きで、出来るだけ装飾的ではないシンプルなものを普段選んで着ている場合、福袋の中から真っ白なダウンコート、ピンクのニット、オレンジのマフラーが出てきたらどうでしょうか。これが店のセンスが好き、というショップでのものであれば、カラー以外はさほど不満はないでしょう。どれも「あの店で売ってそう」な商品であるはずです。つまり、形や商品の雰囲気は元から嫌いなテイストではないでしょう。そしてカラーに関しては、実際に着てみたら案外いけた、こんな色でも結構似合うんだ、と気付きになることがあるのです。実際私が買った福袋の中に白いダウンコートが入っていて、その時は着るかなあ、とちょっと憂鬱になったのですが、一度着て外へいってみると周囲の反応が大変良かったことがあります。私には似合わないと思いこんでいたけれど、実は白は似合うんだ、と目から鱗でした。これが福袋でなければそもそも選ぶことはありませんから、福袋によって得た嬉しい反応、気付きだったのです。
中身が見える福袋は安心感がありますが、中身が見えないからこそ楽しい、良い影響がある、ということもあるのです。